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クラフトワーク&映画系メモ:複葉機の世界にハマりそう
引っ越しが終わったので新しいリビングでの居心地チェックを兼ねて久々に映画を観た。選んだのは「やはりこういう時はスペクタクルな感じの映像がいいな。」ということで、ふとネットで情報を得て興味をもった「フライボーイズ」を借りてきた。
大作サイズの2時間18分、たっぷりと堪能。
いや、これはキタ。
なにが良いかって、プライベートライアン以降つきものの「戦場の恐怖のリアリティ追求」や「戦争映画には欠かせないカタルシス」が、この映画には感じられない。いや、批判ではなく、これはいい意味で。
というのも、私的観点から言えば、もう戦争のリアリティとかの再現って食傷気味だし、もう出るものは全て出たというか、それはもう「プライベートライアン」や最近の「ランボー最後の戦場」とかで十分、って感じなのである。もうあれ以上やっても意味が無い、みたいな。と言っても「ワルキューレ」みたいなのも論外。あれは愚作。
なので、最近は「別の観点からの映画が欲しいなぁ」と思っていたところ、この映画がぴったりハマった。2006年の映画なのだが、見逃していたのは不覚であった。
なんというか、昔の戦争映画っぽい。ヒロイズムやどこか大空へのロマンを感じさせる。そして「第一次世界大戦」という設定が大きなポイントだと思う。この時代はライト兄弟が人類初の飛行機の飛行に成功してからほんの十年ちょいしか経っていない。なのにもう人類は空中戦をやっているのである。
そこに出てくる複葉機は、「トップガン」や「ステルス」とは違うレシプロ機で、スピードも遅く、超アナログなドッグファイト。これがいいのである。戦争映画なのにどこか長閑な雰囲気を感じさせる。この映画を大マジメに戦争映画としてとらえてはいけない。この監督は飛行機が好きなんだなぁ、ただ単に複葉機飛ばす映画を作りたかったんじゃないの?という「飛行機への愛」を感じる。そう、「戦闘機」じゃなくて「飛行機」という言葉がピッタリなのである。
私がこの映画を好きになった一番の理由は、主人公が戦場で出会って恋に落ちた娘と一緒に飛行機デートをするこのシーン。
フランスの美しい田園風景と複葉機。純粋に、シンプルに、美しい美しい映像である。
そして、この下からのカメラワーク。
複葉機の3つの隙間をぬって、太陽の光が、一度、二度、と顔を出す。そして最後の三度目はパーッと広がって飛行機の陰を消していく、というカメラワーク。
このシーンは意図してやったのかそれともあまり深い意味なく撮ったのかは定かではないが、その後に続く川に映り込んだ複葉機の映像と相まって、とてもとても美しい「絵」になっていると思うのである。
こういう映画やシーンって、F-22とかステルスでは撮れないし、全く絵にならない。スピードが遅い複葉機ならではのシーンだと思う。
そんなこんなで、「複葉機の世界」にハマった。
模型製作を趣味とするものとしては、どうしてもこの手で複葉機を作ってみたい衝動を抑えられなくなり、ネットで一気に調べまくったところ、どうやらこの複葉機模型の世界も帆船模型と同じようなコアなファンが世界中にいるらしい。YouTubeとかで見ると、実際に図面を起こして木から作っているクレイジーなやつもいるし、なかなかディーブな世界のようだ。やっぱ、大人の趣味としてはある程度深みがあってディープじゃないとダメなので、これは面白そう。
・・・ということで、関連する模型をいくつかオーダーしてみた。今、複葉機模型の世界はウクライナとチェコとニュージーランドのメーカーが熱いようだ。いい具合にマイナーな国で、私的にはなかなかいい感じである。続きはまた追々。
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コメント (3)
Re:クラフトワーク&映画系メモ:複葉機の世界にハマりそう
> スピードが遅い複葉機ならではのシーンだと思う。
同意。いわゆる格闘戦ってやつですね。
ジェット戦闘機時代の戦闘シーンは、もう漫画でないと表現できないと思います。(ハイ、新谷かおるファンです)
ところで写真の機体は仏機塗装ですけど、ニューポールとは翼間支柱の形状が違うみたいなので英機のソッピース キャメルでしょうか?
複葉機なら、フォッカーDr.1やソッピース トライプレーンとかの三枚翼機が格好良くて個人的に好きです。どうせなら、リヒトホーフェンの赤いフォッカーDr.1を作ってもらえると、野次馬的には嬉しいです。(ありがちすぎるので却下されそうな気がしますが)
「フライボーイズ」という映画は知りませんでした。面白そうですね。今度借りてみようかな。
Ganesha @ Oct 05, 2009 14:18 pm 編集
Re:クラフトワーク&映画系メモ:複葉機の世界にハマりそう
おぉ、Ganeshaさん、詳しいですね!!
嬉しいなぁー。
映画では主人公の駆る新機種はニューポール17という設定でした。長官役のジャン・レノが訓練シーンで説明していましたね。ですが、確かに支柱部分を見るとソッピーズ F.1のようですね。このシーンのために乗るとこだけ機種が違ってたのかな?今度チェックしてみます。
いやー、お詳しい。(笑) リヒトホーフェン、レッドバロン。私は全くガンダムファンではないんですが赤いシャア専用ザクのモデルとなった撃墜王ですね?
いやいや、全くもって偶然なんですが、ニューポールと合わせてそのリヒトホーフェンのレジンフィギュアとフォッカーDr.1を使った小さなビネットを作って飾りたいと思い、それらもオーダーしたところなんです。結構値段がはりましたが。。
ニューポール17とフォッカーDr.1、それに加えて今年新しく、超精密なWWIの複葉機模型を専門にリリースする「Wingnut Wings」というメーカーがニュージーランドで起業されました。
Wingnut Wings
このメーカー、なんでも映画「Load of the Rings」のディレクターPeter Jacksonの強力なバックアップで起業されたようで、彼はWWI関連の有名なコレクターでもあるらしいです。
製品を見たところもの凄く良い出来で、製品画像からだけ見ればタミヤを始めとするこれまでの有名模型メーカーの飛行機模型とは一線を画すクオリティです。
今のところニュージーランドへの直販しか入手する方法がないみたいなので、早速一つオーダーしてみました。こちらも入手するのがもの凄ーく楽しみですね。
kaz @ Oct 05, 2009 21:36 pm 編集
Re:クラフトワーク&映画系メモ:複葉機の世界にハマりそう
> いやー、お詳しい。(笑)
いや、ちっとも。
三十数年前の小学生って、みんな零戦大好きだったんですよ。
で、「世界の戦闘機」とか、そんな感じのタイトルの子ども向け図鑑を買ってもらって持っていたので。遠い記憶。
> 赤いシャア専用ザクのモデル
へーっ!それは知りませんでした。
ちなみに私の高校生時代の自転車(ロードマン)、裾バンド、Dパックを赤で揃えてました。別にガンダムファンではなかった傍目にはどう見えてたんだろ。
Ganesha @ Oct 09, 2009 6:20 am 編集