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PHPとRubyについて

Ruby開発者のまつもとさんのMatzにっきのPHP論争を読んでいて思ったことをつらつら。私はPHPは好きな言語なので好きなものを貶されるとやっぱり一言言っときたいかな。・・・と言っても私は言語開発者でもなんでもないのであくまで「言語のユーザーとしての視点」からの意見ですけど。

これはまったく理論的な話ではなく、あくまでも感情論です。でも私は機械ではなく人間なので、感情論は大事だと思っています。

私がRubyをやってみようかと思うときに良くも悪くも頭に浮かぶのは開発者、まつもとさんのこういう多言語への見解と彼の思想なのです。つまり、Rubyをやろうとすると常にまつもとさんの顔がつきまとう。これが私がRubyをやろうとする意欲を削いでしまいます。開発者の思想・理念があまりに前面にみえる。あまりに「まつもとさんの言語」なのです。

これは他の言語を使ったり学んでいるときにはない現象です。PerlをやっているときにLarry Wallのことは考えないし、PHPをやっているときにRasmasのことやZendに働く人々の事は考えない。最近触り始めたPythonも、Guido van Rossumのことは考えない。CをやるときやObjective-Cをやるときにもそう。JavaやJavaScriptなんか、「作ったの誰だっけ?」って感じです。

なんでだろ?同じ日本人だからなのか、なんなのか。でも他の日本製のソフト、例えば日常的に使っているCotEditorやKEditやegword Universalを使ってるときにnakamuxuさんやkarinoさんやエルゴソフトの事を思い浮かべながら使っている訳じゃないのでそうとも言えない。

なんか、あまり開発者は自分の同業の他のプロダクトについて気にくわない面というか、「イケてない」とかいう意見は書かないほうがいいかもしれないな、って思いました。読んでてあまり気分がいいもんじゃないですね。プログラミング言語も結局「自分が機械にやらせたい論理を書いていく」という意味での「言語」なので、「英語とイタリア語、どちらが優れているか?」と一緒でつきつめていくと宗教論争になると思うんです。そうなるとユーザーとしては「この言語をやるにはこの宗教に入らないといけないの?」ってな気になってしまいます。

プログラミング言語も自然言語と同じで、自分の思想や論理が一番楽しく豊かに書けるのが自分にとっての一番の言語であり、その「一番」は相対的なもので、決して「絶対的なベスト」はありえないし、あってはいけない。ないからこそこれだけ多くの言語が生まれているのだし、それが絡み合って世の中をバランスよく形成していると私は考えます。日本語で楽しく喋ってる時に英語の偉い人が来ていかに英語が言語として日本語より洗練されていて世界のデファクトスタンダードであるか、と説かれると、仮に本当はそれが正しくても「使ってやるか!」って気になると思います。

【 補足:事実関係の整理  】

今後誤解が生じないために、ちょっとまとめを。

私が感情論と書いた部分の整理:

  • Rubyを使おうとするとまつもとさんの顔・思想がつきまとう。
  • それが学習意欲を妨げることがある。
  • 理由も解決方法も分からない。(なので感情論)
  • 他の言語を「イケてない」とあまり発言して欲しくない。それが好きな言語だと少なからず不愉快に感じるし、他の言語を貶す人の開発した言語にどっぷりハマりたくないから。(これも勝手に私がそう思っているので感情論)

誤解が生じやすそうな部分の整理:

  • 私は別にまつもとさんが嫌いなわけではない。むしろ尊敬している部分が多い。
  • 私はRubyが大嫌いなわけではない。むしろ出来れば使いこなしたいと思っている。(でもなんとなく違和感を感じる部分があるので挫折する。これも理由が分からないので感情論)
  • 私はまつもとさんのブログで書かれている意見・姿勢に多少違和感を感じたことがあるのは事実です。でも、「ムキー!!」と顔を真っ赤にして腹を立てているわけではない。

事実関係の整理:

  • 私はPHPとRubyでは、PHPの方が好きです。(キッパリ)でも、どっちが優れた言語であるか、という議論には実は正直なところあまり興味がない。
  • 上記のエントリーの例えが多少良くない箇所もあることを、認めます。(その時書いたときの思いつきを記録するためでもあるので修正せずそのままにしておきます)

コメント (4)

Re:PHPとRubyについて

わざわざRubyの開発者のブログを読みにいってる状況を「日本語で楽しく喋ってる時に相手から割り込んできて講釈垂れられた」と表現するのはおかしいと思いますよ。

これを例えるなら、国文科出身の人がわざわざフランス文学の大学講座を聴講に行って、その講義中に講師が「日本語にはこういう欠点がある。だから文学には向かない」と話したって状況でしょう。私としては、議論の余地はあるが腹を立てるような状況ではないと思いますけど… kazさんはどうですか?

karino @ Feb 01, 2008 1:07 am 編集

Re:PHPとRubyについて

うーん、今になって冷静に考えると、確かにおっしゃるとおりですね。私が勝手に行ってつっこみどころ見つけた、って感じですか。
まぁ、一ユーザーがつっこんだところで大きなお世話なんでしょうけど。

ただ、こういう議論をしてもキリがないでしょうね。全く無駄にはならないと思いますけど、かなりエネルギーを消耗しますし。

ただ、まつもとさんの発言には論理的に正しいかどうかは別として疑問というか釈然としない感覚をもつことがあります。

kaz @ Feb 01, 2008 7:22 am 編集

Re:PHPとRubyについて

多分、価値観の違いだと思いますよ。

まつもとさんは「自分は特別な人間ではない」というのを常に最前面に持ってきてる人です。それが生来のものなのか宗教的なものかは分かりませんが、以前からそういうスタンスなのは間違いありません。故に、彼は自分が特別な存在であるという認識を前提にした行為も許しません。「空気を読むつもりはない」というのはそういう意味だと思います。

個人的な感情の話をするなら、私はまつもとさんのそういうスタンスにむしろ好感を持っています。彼の言葉には下心が感じられないですし、彼のそういった為人こそがRubyの今を作り上げたのだと思うからです。

ですが、好きなものは人それぞれ。kazさんがRubyを(どんな理由であれ)気に入らないなら、それはそれでいいんじゃないでしょうか(笑)

karino @ Feb 01, 2008 13:42 pm 編集

Re:PHPとRubyについて

>多分、価値観の違い
おそらくそうでしょうね。多分私がまつもとさんと実際に会ったとしても恐らく会話が成り立たないでしょう。:-)

>kazさんがRubyを気に入らないなら
うーん、それを言われると微妙なんですよね。価値観って変動するので、もしかしたら好きになるかもしれませんし。というか、今でも別に嫌い、というわけじゃないんです。むしろ興味はあるほうだし、だからこそ開発者のブログも時々目を通しています。日本人が開発した言語ということでも興味がありますね。好きになりたいと何度もトライして違和感を感じてつっぱねられる、という感じです。

私にとってRubyは、「会話して仲良くなりたいんだけどなかなか振り向いてくれそうにない住んでる世界が違う感じのあの子」みたいな。:-)

kaz @ Feb 01, 2008 19:53 pm 編集

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